園芸でちょこっと科学

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タネ大好き。極小ベランダで水耕栽培。世界のいろんな野菜を育ててみたいなあ。

2020年11月10日火曜日

秋トマトのゆくえ

 いいお天気続きであります。トマトの幹(というのかなあ)がようやく太くなってしっかりしてきました。トマトはタネまきが、1月の株と5月の株の2種類あります。

写真左2株が5月タネまき組。右側2株が1月組。夏にどちらの組も枝を切り詰め、そののち伸びた枝葉が今に至っています。



一番右はじの株は、夏に暑くて弱ったトマト苗の中でも一番ましなお品だったので特別待遇にしてやろうと、ゴミ箱からスチロール箱に移しかえ、エアレーションまで設置した超豪邸にお住まいいただきました。
ところが、背丈は伸びたけど、脇芽がでるのが遅く、花芽も少ない。
実も一房に、3個とか2個がやっと。

根っこだけは、りっぱなおひげなんだけどなあ。


一方、この豪邸育ちのとなりに置いてある「プチぷよ」(1月タネまき組)は、ゴミ箱育ちながら茎太く、脇芽をよくだし、花芽もありとよく健闘してます。

根も、固めでしっかりしておるし。



そしてもう一株。こちらも1月組(たぶん、Mr.浅野のけっさく)です。夏頃は細くて背丈ばかり伸びるからあまり期待していなかったので、ベランダのすみっこに追いやったものなんですが、これがまあ、たいそうお元気でして。脇も太くもりもり育ってますのさ。


しかも、花盛り。


実は、ずら~っと縦に垂れ下がるタイプもあれば、

二手に分かれるものもあり。

すみっこのゴミ箱育ちなんだけど、こんなにも旺盛な育ちっぷりで。なにがどう作用しているもんだか、わからんもんですなあ。

ただし、根は、1月組だけあって古いのかなあ、密集して固くなってました。ふんわり広がってるといいように思うんですが、大丈夫かいな。液肥はへるので毎日1回追加しています。


うーむ、むしろこの旺盛元気株にこそエアレーションを装着すべきかも、と思ったり。

でも、エアレーションなんぞ付けたらかえって衰弱したりしてね。

なんともわかりませんけど、まあ、このままで行こうと思ってます。


それにしても、トマトは楽しみだけど、ずーっと何ヶ月もベランダに立ってるだけで、収穫はまだまだ先なんですよねえ。

そこへいくってーと、葉物野菜はときめきはトマトより薄めだが日々の糧としてじつに頼りになります。

こちら本日の収穫。サラダグッズとしてご活躍いただきましょう。ありがたや~。


あいかわらずカラシナ系のパーマグリーンが一番よく茂ってました。今のところ辛すぎないのでサラダにしても爽やかにいただけるのがうれしい。(辛くなったら漬物かなあ。)


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2020年11月9日月曜日

番外編:のんびり畑物語

 先日、友人たちと一緒に近所でお借りしている畑でサツマイモとヤツガシラを掘りました。その跡地を掘り返す作業をしにこの日(11/8)は畑出勤。

友人たちはお休みで、だれもいない朝の畑は静かです。のんびり草取りと掃除を始めていたら、目の前の山から犬の吠え声と銃声が2発。どうやら猟友会の方々がシカを仕留めたようです。のちほどご遺体の写真をみせていただく機会があり、きっちり胸の中央に命中してました。凄腕のお仕事に脱帽です。のどかな畑にいるつもりだったけど、なかなかどうして貴重な体験の一コマでありました。

さて、収穫後の畑の掘り返しです。
フォークの形をした農具は、土を掘り起こすとき、じつにいい仕事をするんだなあと、改めて思う。ぐっと力が入りやすくてよろしい。名前も「収穫フォークとか万能フォーク」と呼ぶんだそうな。


がしかし、前回の収穫時に掘り残しがあったようで、イモにグサッと刺しこむバラバラ事件発生。いやんもう、いかんじゃないか。

砕けたものも集めて、近くの湧き水でゴシゴシ。洗い立てのサツマイモのきれいなこと。


この畑には、私たちの他にも同じように借りて耕作をなさっておられる方々がいます。ご一緒にしばし畑の横で休憩し、おやつタイム。

この日は、熟練のおじさまたちばかりで、子ども時分の話になり、近所の子らと石を投げて喧嘩したとかで額の中央を指さし「ほらっ、ここ」と名誉の傷を紹介。他のおじさま方も、「目の横を切ったから眉毛がはえてない」とか、「私は、頭にぶつけました。髪の毛がここだけ薄いんです」と。ほんにくっきり薄かった。まったくもう、強者どのの武勇伝というかやんちゃ物語というか。

その後は、年内に行う畑まわりの除草や落ち葉掃きとその片付けなどの共同作業をいつにするかといったミーティングタイムもあり。

帰り際にはカキをもいだり、収穫なさったばかりのチンゲンサイをおすそ分けしてもらったりしてお土産いっぱいで帰りました。

ベテランさんからの頂き物は、りっぱ! よくしまってプリップリである。


そういえば私、土にさわるのもあまり好きじゃなかったよなあ。それでも大人になっていっとき野菜苗を買って育てたりもしたけど、その後このマンションに越してきたときは、持っていた鉢を全部捨てましたもん。こざっぱりしたマンション生活でまいろうと思っていたから。

それがまあ、今やベランダ床にイモを干し、物干し竿にはカキを吊し、ですわ。

イモ類は、時々干して乾かしてます。洗濯物はこの上側でヒラヒラしてますのさ。


洗濯ばさみはときに、トウガラシも吊すんである。


干し柿は、いつの間にか数が増えてるし。



これはそもそも甘柿だからいいかなあと、生乾きのうちから食べちゃってます。

てなことで、なにやらベランダがすっかり農家仕様。あ、玄関にも紙袋に入ったジャガイモが靴の隣りに無造作にほってあります。

さて、本日(11/9)。ベランダ野菜のほうは、トマトがだいぶ広がってきたので誘引をいたさねば。

その足元のこまごまとした葉物はどんな案配だろう。見回りもしなくちゃだなあ。

ところが、きょうはマンション住人の有志で建物周辺の育ちすぎた植栽を切って片付ける作業あり。これがなかなかおもしろいといいますか。ノコギリと鎌でゴリゴリおもいっきり木を切る爽快感といったら♪
また、近くの小川から這い出してきたのか植木の根元にサワガニがいたり、でっかくて綺麗なクモに見入ったりしてたら、あっという間に夕方で、ベランダは手つかずでした。
それは、またあしたってことで。今夜は布団にバッタン、グーになりそ。


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2020年11月6日金曜日

カラシ菜のパーマグリーン祭り

 葉物野菜の中で今一番よく育っているのが、からし菜系の「パーマグリーン」。ポットの苗をキッチンの水切籠に並べて水耕栽培しています。籠からあふれてるので、よくぶつかってはポキッと折れる事故多発中。全部で11株入りのきゅうくつ集合住宅暮らしですのさ。


こちらは、同じパーマグリーンで、ベランダのフェンスに下げているペットボトル栽培組。1株1ペットボトルの一軒家、豪邸住まいですな。


陽当たり良好の物件だけあって、1株が大きくお育ちです。

1株7枚くらいの葉がついているようです。そろそろひんぱんに収穫してもいい頃かなあということで、1株につき1枚ずつ集めました。ついでに他の野菜もちょいちょいと。


紅一点の二十日大根「ビットリア」ですが、ザルの中に数株植わってます。ザルの下は液肥を入れたゴミ箱容器。葉がだいぶこんもりしてきました。

葉をめくってみると、いくつか小太りさんになっとりました。

1個の粒がわりと大きくなる品種だそうな。直径3センチあまりになったけど、おかげさんでまだ割れずにすんだみたい。

レタスのなかでは育ちが遅いタイプだという「ハンサムグリーン」。ほんにちょっと遅めですな。まだ葉が詰まってはおらず、ふわふわしています。

ザル栽培の組。株を詰め込んだので、葉がばらばらには見えませんが。

水切籠の組のほうは、ポットの間隔があいているので、ふわふわ感がわかりやすかもです。

甘い香りとほんのり甘みが魅力の「スティッキオ」。広がり放題、だいぶ暴れてますがな。

痛んでしまいそうなので、外側のを数本とりました。

「エルバステラ」はオオバコの一種だそうです。雑草にしかみえんのですが、これがピーナツ風味で、プツプツとした歯応えがよろしい。なかなかいける草でありまして。

……とまあ、そんなこんなを集めて、サラダにしました。2食分になりそう。小さいお皿のは、二十日ダイコンの葉を塩もみ。そのままではトゲトゲがお口に刺さりそうだもの。

たくさんできたなあと思ったけど、昼と夜食べたらおしまいなのだ。育てるのは長く、食べるのはあっちゅうま。ふう…


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2020年11月5日木曜日

秋だけど葉ゴボウ(水耕栽培)

葉ゴボウを初めて育てています。タネ袋の解説によれば、タネまきが9月中頃ですと、収穫は露地栽培で3月頃、ハウスで2月頃とあります。

それが当ベランダの場合、タネまきがタネ袋に準じ9月16日。なれど、ただ今11月だというのに、葉っぱもりもりのすでに出来上がった感ありよ。

上から見るとなおのこと、観葉植物にこんな感じのがあったなあみたいな、ハート型の可愛い葉であります。今にも中央から花芽がにゅーっとお出ましになるかのよう。


葉ゴボウの収穫サイズは「草丈25~30㎝、根の太さが1㎝」だとか。

ベランダのは、一番大きいので草丈が25センチになったところ、根は5㎜くらいだから、たぶんもうじき収穫可能かと。


水耕栽培です。ザルにバーミキュライトを敷き詰めたところにタネまきしました。下のゴミ箱容器には液肥(ハイポニカ液肥)を満たしました。


根がザルの横の隙間からはみ出しています。葉物野菜では真下に根が飛び出すことはあっても、ザルの横からでることは少ないので、これはゴボウの特徴なのかもしれません。

そうそう、水耕栽培で根をのぞいてみるとたいていあまりいい匂いがしないのですが、この葉ゴボウはいい香りがして、けっこううれしい気分になります。さすがゴボウさんですわ。


それにしても、なぜにこうも早く育ってしまったかなあ。

本来なら「早春の香り」としてめでられるはずが、秋たけなわに「こんにちは!」ですもん。なんだかねえ、ありがたみが薄くなったような?

いや、むしろ〈レタスなどと同じくふつうに順調に育ってきた〉ということかもしれません。

育った場所が畑なら、秋になってぐっと冷え込んでくるからゆっくりゆっくり大きくなるだろうに、当ベランダは南向きで北風はあたらず、住居のごく近くなので気温が下がりにくくてすくすく育ってしまったのかも。

もしかすると、たとえば当ベランダで早春のお楽しみであるフキノトウとかコシアブラなどの山野草をタネまきしても、やっぱりとっとと大きくなって秋に収穫になってしまうんじゃなかろうか。秋のフキノトウって…なんだかなあ。

気になる秋どり葉ゴボウのお味やいかに?

「寒さにあたらないと美味しくない」の部類かも?

秋の葉ゴボウは、苦味がましてまずい、とか。

味が薄くて、なんにも取り柄がない、とか。

ま、食べますよあたしゃ、なんであれ。

あ、「なんの問題もなく普通に美味しい」って予想もありかも?それなら、たいそうけっこうな話なんですが、はて、どうなりますやらん♪


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2020年11月3日火曜日

ひっそりと幕、茎ブロッコリー。

 茎ブロッコリーの「アレッタ2早生」。全3株あり。高さ横共に70センチほど。ベランダの奥行きの、ほぼめいっぱいに育ちました。虫にも食われず、鑑賞に堪えるみごとな葉っぱっぷりでござんしょう。


いちおう「茎」ブロッコリーなんですが。3株のうち、1株はてっぺんのつぼみ(頂花蕾)は収穫し、その後若干の茎もとりましたが、その後は鳴かず飛ばず。


もう一丁もおなじく、てっぺんの収穫後は、数センチの茎なのに花が咲きそうだし。


3株目なんて、てっぺんの花芽すら今だ音沙汰なし。


株の支柱の茎部分にも花芽がつくものらしいが、葉が下のほうから枯れ落ち、


ただの棒になっとります。

これはもう見切りどきでしょう。処分することにしました。解体、解体!

ながーーーい茎です。固くて折るのは簡単ではありませんでした。


根っこは、そう悪い状態でもないみたいなんだが。


なんだかねえ、全部捨てるのはもったいなく。写真左下の小さい葉とごく小さい花芽らしきものは食べてみることにしました。このブロッコリーは、茎も、葉も食べられるのがウリだそうですんで。それにしても、たくさんの、葉、葉、葉。どこが「茎」ブロッコリーなんざましょ、ではありますなあ。ハハハ


その食べられるとおぼしき部分をゆでてみました。真緑ですな。

だいぶ時間をかけてゆでましたが、固いです。ほんのり甘みあり。苦味やえぐみはほとんど感じられません。炒めるとか煮浸しにするとか加熱して食べるほうがいいのかもしれませんが、めんどくさくて、そのままポン酢やマヨネーズでパクパク。けっこう、いけるかもよ。(若干無理してます。)

このたび、茎ブロッコリーはお初栽培でありました。うーん、むずかしいですのう。
そういえば、春にでてくる若い枝葉を食べるノラボウ菜なども同じくむずかしかったです。水耕栽培だからかどうかはわからんけど、長く折り取りながら収穫するタイプの野菜はどうもうまくいかんようで。
キャベツや蕾菜、ロマネスコは、わりと失敗がなかったんだけどなあ。

ま、ともあれよくがんばりました。タネまきの8月24日から約2か月あまり。狭いベランダで、液肥をただ飲みすされるのをものともせず、日々欠かさず追加にいそしみましたわたくし。
枯ら さずに葉っぱを収穫できただけでも「よくできました」ってことで。(葉だけね。)
あのう、まだ残ってるんですけど、タネ。(たぶんスプラウト行きでしょう。)


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