園芸でちょこっと科学

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タネ大好き。極小ベランダで水耕栽培。世界のいろんな野菜を育ててみたいなあ。

2022年2月5日土曜日

レタス痛む

 一昨日、訪ねてきてくれた友人にレタスをちぎって持って行ってもらった。だいぶ茂っていたらからスッキリして良かったなあと思っていたんだが、なんか変。

「パーマグリーン」の、ほら、まん中のここんとこ。なんかフニャ~っとしてないかい?


さわってみたら、案の定、フニャフニャ。生きてる感じじゃない。

ネット検索すると「立ち枯れ病」とやらににてる感じもするがよくわかりません。

根に原因があるんだろうか? のぞいてみると、中央がその痛んだ株なんですが、他のものより短くて余り茂っていない、というぐらいしか違いがないように見えます。う~む。


ひょっとして、もう1種類のレタス「ハンサムグリーン」も痛んでるんじゃあ?
ドキドキしてのぞいてみた。なんか、なんか、まん中よりの右側あたりが陥没してるような…

ゲゲッ!やっぱり。

取り除こうと株を持ち上げたら、ポッキリ折れちゃった。茎、腐ってるじゃん。

根は、というと、これがあ、みんなごっちゃに混ざっちゃってて、しかも緑色。

というのも、このレタスは黒いビニールポットにバーミキュライトを入れ、その中に苗がはっているというスタイルのままだったんですよ。本来ならこの状態から早めに植えかえてやるべきところ、時期を逸して根が混線してしまうまで放置していたんですなあ。こうなったら根は外せないから、と思ってたけど。
イカンでしょう。正しく植えかえねばなりますまい。

思い切って、ポットをぐいっと引っ張りだしました。根がとちゅうでちぎれてしまったけど。

ポットから苗を抜き取る。びっしり巻いてましたよ。

穴あきポットにキッチンネットを重ね、その中に苗を入れる。隙間があるようならバーミキュライトをつぎ足す。こんなんでいいかなあ。

容器を洗い、液体肥料も入れ替えて、穴あきポット苗を並べました。ふう…

どうか、これ以上痛みがでませんように。おねげーしますだ。


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2022年2月4日金曜日

6日ぶりのベランダ野菜

 食道の不調で入院し、6日ぶりに帰宅。留守中、液肥の追加等をお願いしていたものの、はたしてどうなってるかとハラハラもんでした。帰宅するやいなや手洗いすまして、即、点検。

最も心配だったのはトマト。

お、生きてた! ルッコラも茂ってますなあ。


ちなみに、トマトは、1月25日の頃、まだ双葉時代だったのです。



それがこのたび、上記写真から6日後(2月1日)。本葉がフサ~ッとあらわれてましたねえ。

で、さらに9日後(2月4日)。本葉の葉に筋がはいり、横にも広がってます。

いまじぶんは、こうしてぐいぐい育っていく時期なんですかねえ。いや、びっくり。

さて一方、ルッコラもこんもりと茂っていたので、そろそろ食べ頃だわと接近してみる。


さらに接近。ん? これ…、これ蕾じゃん!

初収穫が、花、とはね。いやんもう。ガックリ
種まき時期を失敗したかなあ。夜は寒かろうと室内にいれていたのがまずかったんだろか。
春が来るの早すぎだよ。

とりあえず、花芽をつみました。葉はじきに固くなってしまうだろうから、とっととつんで食べてしまわなくっちゃだぞ。う~ん、だが今、退院したばかりで食道が本調子じゃないから野菜が飲み込みづらいんである。じつにまずいタイミング。トホホ

ほかに、キャベツもあるんですが、なんかいっそう固くなったような外観であります。
加熱したら少しは柔らかくいただけるだろうか。

レタスも健在。パリグリーンも葉っぱが広がってお隣さんとくっついてしまってる。収穫急がねば。

同じくレタスの、ハンサムグリーン。ゴワゴワ感満載。喉にささりそうだなあ…


フェンス付近の野菜は、そんなに大きくなってないみたい。
(左のフワフワな葉っぱスティッキオ、小さなソテツみたいなのがカラシナ系のパーマグリーン、とがった葉っぱはスティッキオ。)


ネギとミツバもお元気。


よしよし、なんだけど、床がばっちいのだ。枯葉がいっぱい落ちているし、指でなぞるとドバーッと砂やら花粉(?)やらがびっしり。
こりゃあ床ふき掃除、しっかりやらねば。帰ってきてベランダ作業で一番時間を費やしたのはこの掃除でした。ふう…

それにしても、まずは我が身の食道の回復ですな。食べ物を飲み込むと胸焼けをおこすので、「1度に飲み込む量を少なくし、飲み込む間隔を長くとる」で応戦。
けど、ときどき作戦を忘れてパクパクほおばっては「ウグッ」っと詰まり、じーっと固まって動けず、食べ物が落下するまで待つという…

あ、それでね、野菜もこの作戦でいけると思ったら、あれは手強くて、なかなか落下しないんである。「野菜は繊維が多い」というのを実感できます。

てなことで、食道ってなかなかな仕事をしているなあと知るけふこのごろであります。


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2022年2月2日水曜日

番外編 柿酢とパンの酵母

昨日、おかげさんで無事退院。途中になっていた記事のつづきを書きます。かなりの長文になります。すみません。(なお、帰宅後のベランダ話は後日に。)

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【柿 酢】
先月(1月)のことですが、ご近所さんで一緒に畑を借りている友人から、手作りの柿酢なるものをいただいた。

畑のそばの木からもいだカキのおおかたは干柿にしたが、果肉が柔らかすぎて干せないのを集めて容器にいれ、時々かき混ぜ、のちにこしたものだそうだ。

初めて見るお品。こんなに透明感があるものなんですねえ。

あんまりきれいなので、数日眺めていたら、ペットボトルが傾いてきましたのさ。

ピサの斜塔かあ?実物見たことないけど。

よく見れば、底がふくらんでますがな。


これって、中のガスが増加してるってことですかね。

試しにキャップをとったら、シューッて音がして凹みました。おもろ〜


発酵ってなんかおもしろそう。

【パンの発酵】

そういえば以前、パンの酵母を空気中からもらってパンを焼いたことがありました。パンの酵母を作るという場合、よくお見かけするのは、食べるブドウの粒などをつぶして作るのですが、これはそのライ麦版という感じでしょうか。

その1.水とライ麦の粉を用意する。


その2.水とライ麦の粉をこねる。にちゃにちゃと粘って手にくっつきましたっけ。

その3.丸めてお団子さん。

その4.上からライ麦の粉をふりかけて、そのままおいておく。

たったこれだけ? 小麦粉みたいなもんをその辺にほっといたら、カビて、く、く、くさったりしないんですかねえ。ど、どうなんでしょう。

その4.左の団子が1日たったもの。団子の表面にうっすら「亀裂」がみられます。これは発酵が始まった証拠なんだとか。なんでも、空気中にはホコリやらなんやらいろんなものが浮遊しているんだそうですが、そららのうちライ麦にとりついた菌が活動を始めたということらしい。もう1個右側にあるのは、比較のために、この日こねたばかりのライ麦団子を並べてあります。

その5.亀裂が入ったライ麦団子にまたまた新しいライ麦粉をふりかけて、おいといたさらに翌日。(スタートから2日後。)じーっと目をこらしてみると、割れ目が。


その6.こんなふうに「ライ麦団子+新しいライ麦粉をふりかける→亀裂ができる」をくり返します。なんというか、ふりかける新しいライ麦粉が酵母さんのエサになってるってイメージなのかなあ。
かくして、7日後。


団子は新たに加えた分のライ麦粉を含んで大きくなり、表面にはたくさんの亀裂ができてました。

こうなれば、パンの酵母はパンを作れるだけの酵母が充分育ちあがったということで、団子作り作業はおしまい。

その7.ここから、できたパンの酵母を使って実際にパンを作ることができます。右下の黒っぽいお味噌みたいなのが、これまで長々と時間をかけて作ってきたライ麦の酵母です。
その他の材料(フランスパン用粉+ライ麦粉+塩+水)も用意して、いざパン製作へ。

その8.上記の材料をあわせてこねたところ。

このパンには、他にドライイーストみたいなパンをふくらませる材料は何も入っていません。ですから、あの水とライ麦で作った団子だけが頼りです。こんなもんで、はたしてまともな(食える)パンができるんでしょうか?

その9.3時間後。ふくらみましたぜぃ!

その10.丸め直してしばらくおいといたりをくり返してのち、オーブンへ。
や、焼けましたあ!!

その11.半分に切って中身をのぞいてみる。気泡が少なく、わりと詰まった感じですな。

その12.食べてみた。す、すっぱいです。固いです。よおく噛んで食べましょう、な感じ。

ふ~、カッチカチの石パンでなくてよかったあ。ちょっと粘りがあり、噛みしめるとまた次のを口に入れてみたくなる味。すっぱいのに。なんかおもしろいなあ。

ちなみに、ものの本によれば、ライ麦パンの発祥地=ドイツでは、このライ麦と小麦粉が同量のパンを「ミッシュブロート」といい、ライ麦の分量が多いパンを「ロッゲン・ミッシュブロート」、小麦の分量が多いパンを「ヴァイツェン・ミッシュブロート」とお呼びになるそうな。配合ぐあいでパン呼び名を変えてるんだと知ったしだい。

それにしても、ライ麦の粉と水だけでパンの酵母ができるとは。(中世のパン作りのスタートは、こんな感じで、家の鴨居のすみっこ(ホコリがたまりやすい、つまりは、パンの酵母も集まりやすい場所などにライ麦団子を置いていたらしいです…)

目の前の空気は見てもなにかがいるようには見えないけど、いるんですねえ、なにかが。たとえばパンの酵母が。
そんで今回はうまくパンの酵母がとりついて育ってくれたけど、じつは同時に食べたらまずいようなお腹をこわすような生き物も一緒にくっつくんだそうです。だけど最終的にパンの酵母のほうが生き残ってパンになれた、ということなんだとか。ふむふむ。

なお、出来上がったライ麦団子の一部を残しておき、新たにライ麦粉を振っておいとけば、また別に新しいパンを作るときの種になり、こうして種をついでついでいけば、ずーっとパンを作っていけるという…無限ループみたい。種があれば、種作りに失敗した方にも分けてあげられるんですってさ。

こちら、その団子の一部を残して包んだもの=元種(もとだね)。

6時間後、布ごしにぷくっとふくらんでる。このなかで酵母がうじゃうじゃ生きてるんだよなあ、うん。


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